『マクベス裁判』(甜)
おはざす
こんちゃす
こんばんは
暇時間充実させ委員会委員長の甜です。
今日はこのまえの『リヤ王』の次の話、『マクベス裁判』を読みました。
メフィストフェレスがよく喋ってて、ベルゼブブ?が出てきました!
(ベルゼブブはラテン語でBeelzebubと読むところを日本語読みしてる関係で、カタカナ表記が色々あるみたいです)
ベルゼブブと言えば、気取り屋の男!そして偉い悪魔の1人のイメージです。
『鬼灯の冷徹』って漫画にも出てきますね。
この漫画の中でのベルゼブブは、魔王サタンの第一補佐官として登場します。
漫画の主人公、閻魔大王の第1補佐官の鬼灯とは微妙にソリがあわないし、うま〜くあしらわれてプンスカ怒ってる描写があったと思います。
私はこの『鬼灯の冷徹』って漫画がかなり好きです。
閻魔大王の第一補佐官である鬼灯が、影の傑物として君臨し、閻魔大王や愉快な仲間たちと一緒に日本の地獄を切り盛りしていく日常系地獄漫画です。(?)
よかったらどうぞ!
早速マクベスからもメフィストフェレスからも話がズレてしまったのですが、今回の『マクベス裁判』の主人公はマクベスでいいのだと思います。
(メフィストフェレス三部作だけど…)
今回も折角なので内容平たく紹介したいのですが、もちろんこちらの脳みそが足りないので、シワが充実している皆さんはある程度補足しながら読んでくださいね
3人の魔女に唆されて、王様を殺したりとんでもない罪の数々をやっちゃったお陰で地獄に落ちちゃったマクベス氏。
彼に執行されている刑は、1日に666回短剣で自殺することでした。普通にすごく痛いらしい!
生者時代は、夫と一緒に王様を殺してその罪悪感からSAN値ピンチで狂気に陥り自殺したそうです。
一方、マクベスを唆した魔女3人。
地獄の壁の補修に追われています。
直したそばから崩れていく壁をブチブチ文句をいいながら直していく果てしない作業。
そこにお偉いさんのベルゼブブがやってきて最近しょっぱい悪事ばかりやっている3人に文句を言い始めます。
やれ壁がこうして壊れるのはお前らが凄い悪事を働かないからだ
やれかつての地獄を取り戻さなければと
マクベスが地獄に来てからというもの、亡者の悲鳴の中に笑い声が聞こえてきて不愉快だと
まったくけしからん、地獄の沽券に関わると
壁が壊れ始めたのはマクベスが地獄に堕ちてからのことでした。
メフィストフェレスは違和感を感じていました。
地獄がまえにぶっ壊されたのはキリストがうっかり地獄に来た時。
マクベスは平然とした顔でサクサク自分の首を切って女の子と遊んだり、飲みに行ったり。
彼は自分の人生に関して全くの希望を持っていませんでした。
人を絶望させるのは人が希望を抱くからです。
全くの希望を持っていない彼は、その点において最早英雄的であり、希望を持たない彼は絶望を持たないため地獄の刑罰が苦痛ではありませんでした。
彼は希望がない故に希望を見いだせる。
彼のそんな気質が、キリストが地獄に来た時と同じように地獄を徐々に壊しているのでは?とメフィストフェレスは考えました。
そこでメフィストフェレスは、そんな困ったさんはさっさと天国に追放してしまおうと裁判を開廷します。
しかしここでベルゼブブの登場。
天国への追放なんてメンツ的に断固反対!
マクベスに苦痛を感じさせるべく画策するベルゼブブ。
マクベスはどうして希望をもたないのか。
マクベス夫人の狂気とはなにか?
壊れゆく"壁"とはそもそも一体何なのか?
メフィストフェレスが見ているものとはなにか?
地獄の住人は何を知っていて、何を知らないのか?
そんな感じの話だったと思います。
ぜひ読んでみてください!
短編だから読みやすいですし、サクッとシェイクスピアにと触れられて「文化レベル高いかも!」みたいな気持ちになれます笑
個人的な感想としては、
メフィストフェレスがマクベスと話している時だけ気のいいにーちゃんって感じで性癖でした。みんなの前では道化師で、本音がわかんない感じなのになんか…ね……(性癖に刺さる音)
結局性癖の話?
これだからオタクは………
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